基準値
・IFN-α:10IU/mL以下
・IFN-β:6IU/mL以下
・IFN-γ:0.1IU/mL以下
・IFN-λ3:13.6pg/mL未満
測定法
・IFN-α:RIA固相法
・IFN-β:EIA
・IFN-γ:EIA
・IFN-λ3:CLEIA
検体量 血清0.5mL
日数
・IFN-α:14~21日
・IFN-β:3~16日
・IFN-γ:14~21日
・IFN-λ3:2~4日
目的 各種インターフェロンが上昇するような感染症や自己免疫疾患などにおける病態の評価
NOTE *保険点数:340点(IFN-λ3)
Decision Level
■IFN-α
●高値(上昇)
[高頻度・可能性]急性ウイルス感染症(インフルエンザB,サイトメガロウイルス,RSウイルス),敗血症,AIDS,全身性エリテマトーデス(SLE) [対策]原疾患の診断と治療
■IFN-β
●高値(上昇)
[高頻度・可能性]AIDS,HIVキャリア,川崎病 [対策]原疾患の診断と治療
■IFN-γ
●高値(上昇)
[高頻度・可能性]敗血症,SLE,関節リウマチ,Crohn病,サルコイドーシス,川崎病,AIDS,HIVキャリア [対策]原疾患の診断と治療
■IFN-λ
●高値(上昇)
[高頻度・可能性]SARS-CoV-2感染症,C型慢性肝炎 [対策]原疾患の診断と治療
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
ウイルス干渉現象を説明する蛋白質因子として解明されてきたインターフェロン(IFNs)は多くのメンバーより構成される抗ウイルス因子のファミリーであり,塩基配列の相同性や蛋白質の構造,受容体の種類,生物学的機能の違いからⅠ~Ⅲ型の3つのクラスに分類される(表125図).Ⅰ型およびⅢ型IFNsは,ウイルス感染細胞から遺伝子発現が誘導され,自然免疫系感染防御を担い,Ⅱ型IFNは,T細胞の活性化やインターロイキン18によって誘導され,適応免疫系に貢献するのが主体であ
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