診療支援
検査

抗抗酸菌抗体 抗MAC抗体   116点
anti-MAC antibody
石田 景子
(虎の門病院臨床感染症科)
荒岡 秀樹
(虎の門病院臨床感染症科部長)

基準値 0.7U/mL以下


測定法 ELISA法


検体量 血清0.2~0.5mL


日数 3~5日


目的‍ Mycobacterium avium complex(MAC)細胞壁由来GPL core抗原に対する抗GPL core IgA抗体の検出によるMAC症の補助診断


Decision Level

●0.7U/mL以上

[高頻度]MAC症 [可能性]M. abscessusM. scrofulaceumM. fortuitumM. chelonaeもGPLを保有することに注意が必要である [対策]培養検査や遺伝子検査などで,微生物の同定を行う


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 GPL(glycopeptidolipid) core は,MACの細胞壁を構成する主要な糖脂質抗原で,結核菌やM. kansasiiには存在しない.抗GPL core IgA抗体を測定することで,培養に時間のかかる抗酸菌の

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