基準値 結核菌群であり,rpoB遺伝子に変異ありの結果が得られた場合にリファンピシン(RFP)耐性結核菌と判定される
測定法
・Line Probe法(ジェノスカラー・RFP-TBⅡ)を用いて測定する
・RFPの抗菌活性の作用機序はRNAポリメラーゼのβサブユニットに結合することによるRNA合成阻害である.その耐性機序は,RNAポリメラーゼのrpoBの点変異であり,RFP耐性との間に強い相関があることが確認されている.本法は喀痰または分離培養で得られた菌から核酸抽出を行い,PCR反応にてrpoB内の一部の領域(core region)を増幅させ,その領域に変異があるかどうか検出する.検出は,ビオチン化増幅DNAを10種類のプローブが固定化されたストリップとハイブリダイゼーション反応させ,さらに酵素標識ストレプトアビジン系で発色反応させて行う.そして,ストリップ上で発色したプローブの本数および位置