基準値 陰性
測定法 ラテックス凝集法(LA)
検体量 脳脊髄液(0.5mL以上),または培養した集落
日数
・院内検査:約20分
・院外検査:2~3日
目的 肺炎球菌による髄膜炎の迅速診断
Decision Level
●陽性
[高頻度]細菌性髄膜炎 [対策]抗原検査と同時にグラム染色および分離培養を行う.治療は第1選択薬としてペニシリンであるが,ペニシリン耐性があれば第3世代セフェム系抗菌薬や,カルバペネム系抗菌薬などが用いられる.現在,肺炎球菌感染症の予防対策としてワクチンを接種することが可能である.ワクチンの種類は小児用肺炎球菌ワクチン(PCV13)と成人用ワクチン(PPSV23あるいはPCV13)がある
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
LAは本菌が有する多糖体莢膜の特徴である可溶性および耐熱性を利用した検査法である.
肺炎球菌による化膿性炎症は,大葉性肺炎,副鼻腔炎,中耳炎,髄膜炎,敗血症,膿胸