診療支援
検査

クリプトコッカス・ネオフォルマンス抗原   174点
Cryptococcus neoformans antigen
溝口 美祐紀
(東京大学医学部附属病院・感染制御部)
森屋 恭爾
(東京大学保健・健康推進本部・保健センター)

基準値 陰性


測定法 ラテックス凝集法


検体量 血清0.8mLまたは髄液0.8mL


日数 約60分(院内検査),2~4日(院外検査)


目的 ヒト由来の検体より分離したCryptococcus neoformansの同定


Decision Level

●陽性

[高頻度]クリプトコッカス症 [対策]抗真菌薬の投与.確定診断にはC. neoformansを分離同定する必要があり,髄液,喀痰,気管支肺胞洗浄液,肺組織,皮膚組織などの培養検査も同時に行う


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

‍ C. neoformans(クリプトコッカス属真菌)は主に肺や皮膚から感染して病巣を形成する.肺クリプトコッカス症が多いが,播種性感染症を起こすことがある.特に中枢神経系に播種して,脳髄膜炎を起こすことが多い.感染源としてハトなどの鳥の糞との関与が示唆されており,環境中に浮遊する菌を吸入して,あるいは創傷のある皮膚を介して感染

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?