基準値 陰性
測定法 PCR法やリアルタイムPCR法により,以下の検査が可能である
①糞便からのベロ毒素遺伝子の直接検出
②糞便の増菌培養液からのベロ毒素遺伝子の検出
③分離した大腸菌のベロ毒素遺伝子保有の確認
遺伝子検査は,市販の試薬およびプライマー・プローブなどを用いて行い,ベロ毒素遺伝子,ベロ毒素1型遺伝子,ベロ毒素2型遺伝子を検出するものなどがある.①および②では,遺伝子検出のみで確定診断はできない.③は確定診断とできるが衛生研究所や大学病院などの大規模な検査施設で実施されているのが実情である
検体量 糞便5g(本検査のみでは,1g以下で可能であるが,以後の検査に必要)
日数 4時間~2日
目的 腸管出血性大腸菌感染症(感染症法では三類感染症)の診断
Decision Level
●陽性
[高頻度・可能性]①糞便および糞便の増菌培養液からベロ毒素遺伝子を検出した場合,腸管出血性大腸菌感染症による出血性大
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/淋菌遺伝子検査 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/大腸菌O157LPS抗原《大腸菌O157抗原,大腸菌O157,ベロ毒素産生性大腸菌O157,志賀毒素産生性大腸菌O157,腸管出血性大腸菌O157》〔E. coli O157,VTEC O157,EHEC O157〕 [保] 165点
- 臨床検査データブック 2023-2024/クリプトコッカス・ネオフォルマンス抗原 [保] 174点
- 臨床検査データブック 2023-2024/赤痢アメーバDNA定性《アメーバDNA》
- 臨床検査データブック 2023-2024/毒素性(トキシック)ショック症候群毒素-1産生性試験および遺伝子検査
- 臨床検査データブック 2023-2024/CDトキシン〔CD tox A and B〕《クロストリジオイデス(クロストリジウム)・ディフィシレ毒素抗原》 [保] 80点
- 臨床検査データブック 2023-2024/D-アラビニトール [保] 160点
- 臨床検査データブック 2023-2024/原虫 [保] 23点
- 新臨床内科学 第10版/5 クロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシル腸炎
- 今日の診断指針 第8版/セラチア感染症