HBV核酸プレコア変異およびコアプロモーター変異検出　　保 450点

HBV precore/core promoter mutation《HBV preC/CP mutation》

中尾　将光

（埼玉医科大学・消化器内科・肝臓内科）

持田　智

（埼玉医科大学教授・消化器内科・肝臓内科/診療部長）

基準値

・プレコア：野生型，変異型，混合型，測定感度以下，および野生型・変異型の比率

・コアプロモーター：野生型，変異型，混合型，その他の変異型，判定保留，測定感度以下

測定法

・プレコア：ELMA(enzyme linked mini-sequence assay)法

・コアプロモーター：specific probe法

検体量　血清0.5mL

日数　3～9日

目的　B型肝炎の重症化および肝組織障害進展の予測

Decision Level

●B型急性肝炎でプレコアあるいはコアプロモーター変異が陽性

[高頻度]重症肝炎ないし急性肝不全(劇症肝炎)に進展する　[対策]AST，ALTが高値で，黄疸，プロトロンビン時間の延長が認められた場合は，早期に核酸アナログを開始する．脳症が出現すれば血液浄化療法も含めた集学的治療を開始する

●B型慢性肝炎でコアプロモーター野生型/プレコア野生型およびコアプロモーター野生型/プレコア

初出:臨床検査データブック 2023-2024 発行:2023年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：ken_05009-23_a007b005c012z0006）