基準値 陰性
測定法 イムノクロマト法
検体量 咽頭ぬぐい液
日数 院内検査:15分
目的 アデノウイルスによる上気道炎の診断
Decision Level
●陽性
[高頻度]急性熱性咽頭炎,咽頭結膜熱(PCF) [対策]特に冬期にはインフルエンザウイルスおよび他の下痢症ウイルスなどとの鑑別が重要.必要により,ウイルス分離,アデノウイルスDNA検出を行う
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
アデノウイルスは54の血清型からなるDNAウイルスで,多彩な病像を示す.上気道炎を起こすのは主に,1,2,3,5型で,さらに近年では7型による重症肺炎が報告され定着している.胃腸炎,角結膜炎などの症状も呈し,ときとして重篤な全身感染症を引き起こすことがある.アデノウイルスの特徴は,不顕性感染となりやすく潜伏感染を起こしやすいので,容易に保菌者となりえ,予防が困難なことである.いったん感染すると,型特異的免疫が持続する.
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