基準値
●CF 血清4倍未満,髄液1倍未満
●HI 血清10倍未満,髄液10倍未満
測定法 CF,HI
検体量 血清0.2~0.5mLまたは髄液0.4~1.0mL
日数 3~7日
目的 ①日本脳炎ウイルスの感染の診断,②ワクチン有効性の評価
Decision Level
●高値
[高頻度]日本脳炎あるいは他のフラビウイルス感染症 [対策]PCR法による髄液中のウイルスRNAの検出
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
日本脳炎ウイルスは,フラビウイルス科フラビウイルス属で,直径40~60nmの球状の1本鎖RNAウイルスである.媒介節足動物はコガタアカイエカ,ウイルス増幅動物はブタであり,吸血性節足動物で媒介されるアルボウイルスとしての伝播形式である.
ヒト(終末宿主)は,ウイルスを保有した蚊に刺されて感染するが,蚊の感染源とはならず,ヒトからヒトへの感染はない.ヒトにおける感染者の大部分は不顕性であるが,発症す