診療支援
検査

ヒトパピローマウイルスDNA〔HPV-DNA〕《HPV核酸検出》   350点
human papillomavirus DNA
安井 寛
(聖マリアンナ医科大学特任准教授・内科学(血液・腫瘍内科))
今井 浩三
(札幌しらかば台病院 先端医療研究センター所長/札幌医科大学名誉教授)

基準値

・組織:陰性

・患部ぬぐい液:陰性


測定法 液相(核酸)ハイブリダイゼーション


検体量 組織250mgもしくは擦過細胞少量


日数 3~6日


目的 子宮頸癌・異型性のスクリーニングと補助診断


Decision Level

●陽性

[高頻度]

・HPV16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68:子宮頸癌

・HPV6,11:尖圭コンジローマ

[対策]特に16,18型を主としたハイリスク型に分類されるHPV-DNAの持続感染は子宮頸癌の予測因子として位置づけられており,細胞診・組織診にて癌の存在を検索する.経過観察のための検診を効率的に行い,適正な検診間隔を考慮する目安とする


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 HPVはパルボウイルス科に属する小型DNAウイルスであり,現在までに100種類以上に分類され,子宮頸癌,外陰癌,陰茎癌,皮膚癌などの原因ウイルスと考えられている.ほとんどの

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