診療支援
検査

尿比重   26点
urinary specific gravity
藤乘 嗣泰
(獨協医科大学病院教授・血液浄化センター長)
木村 健二郎
(JCHO東京高輪病院名誉院長)

基準値 1.006~1.030

・通常:1.010~1.025

・水制限時:1.030~1.035

・水負荷時:1.001~1.005


測定法 屈折率法,試験紙法


検体量 通常早朝第一尿あるいは随時尿,新鮮尿約10mL


日数 採尿後2時間以内


目的 腎髄質機能(尿希釈・濃縮力)の評価


Decision Level

●高値(1.025以上)

[高頻度・可能性]脱水(下痢,嘔吐,熱性疾患,水制限など),糖尿病,ネフローゼ症候群,多発性骨髄腫,造影剤,浸透圧利尿薬(マンニトール製剤,グリセリン),低分子デキストラン,ADH分泌過剰症,腎前性急性腎不全,心不全 [対策]1日の尿量,尿浸透圧,尿所見,FENaUNa,腎機能検査などにより原因を解明し,その治療を行う(図98)

●低値(早朝第一尿で1.010以下)

[高頻度]水分過剰摂取,慢性腎不全,急性腎不全の利尿期,腎盂腎炎,利尿薬投与時,低K血症(利尿薬,原発性アル

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