基準値 0.9~2.7mg/L(EIA)
測定法 RIA,EIA,LCR
検体量 蓄尿1mL
日数 2~4日
目的 尿細管障害の評価(注:糸球体障害でも二次的に尿細管は障害される)
Decision Level
●0.5mg/L以下(減少)
[高頻度]肝疾患による産生低下 [対策]原疾患の診断と治療
●3mg/L以上(増加)
[高頻度]間質性腎炎,慢性糸球体腎炎 [可能性]重金属(カドミウム,水銀)または薬剤(アミノグリコシド系など)による尿細管障害 [対策]腎障害の原因となるような薬剤,重金属への曝露の既往,腎機能の評価,腎生検など
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
α1-ミクログロブリンは分子量約30,000,糖含量20%の糖蛋白で肝臓で産生される.
糸球体基底膜を自由に通過してほとんどは近位尿細管で再吸収・異化されるが,尿細管障害のときには再吸収が低下し尿中への排泄が増加する.
[見逃してはならない異常
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