治療有効濃度範囲 トラフ値:8~20μg/mL(気管支喘息成人),5~15μg/mL(小児),5~10μg/mL(未熟児無呼吸症)
測定法 HEIA,HPLC,GC,PETINIA,KIMS,CLIA,CEDIA,CLEIA,LC-MS/MSなど
採取保存 血清分離後凍結保存
検体量 血清0.5~1mL
定常状態到達時間 2~3日(成人),7日(未熟児)
市販名 アミノフィリン水和物:ネオフィリン(末・錠・注),アミノフィリン(注),キョーフィリン(注),アプニション(注),テオフィリン:テオドール(徐放錠・徐放顆粒・徐放性懸濁シロップ・徐放性ドライシロップ),テオロング(徐放錠),ユニコン(徐放錠),ユニフィルLA(徐放錠),テオフィリン(徐放錠・徐放カプセル・徐放ドライシロップ)
中毒症状 消化器系症状,心拍増加,中枢症状,痙攣,不整脈
日数 2~4日
NOTE *保険点数:特定薬剤治療管理料1
治療有効濃度
テオフィリンは未熟児の無呼吸発作症に対して,呼吸中枢刺激作用を目的として用いられる.その治療有効濃度域は6~11μg/mLと低めに設定されている.その理由として,新生児ではテオフィリンの一部がカフェインに代謝され,これが無呼吸発作に有効であることなどが考えられている.
採血時期
テオフィリンの消失半減期は成人で7~8時間と比較的短いので,アミノフィリンなどの普通錠での通常の投与間隔(8時間程度)では,次回投与直前の濃度が有効濃度範囲に入っていないからといって投与量を増すと,最高濃度は毒性発現域に達してしまう可能性がある.したがって副作用発現防止の点から,次回投与直前での採血の他に普通錠では必要に応じて投与後1~2時間に,徐放性製剤では3~7時間に採血して血中濃度を確かめる必要があろう.
中毒症状
テオフィリンの血清中濃度が20μg/mL以上では消化器症状や心拍増加が現れ,40μg/
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/フェノバルビタール〔PB〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/プリミドン〔PRM〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/遊離フェニトイン《遊離ジフェニルヒダントイン》 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/バルプロ酸ナトリウム〔VPA〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/ラモトリギン〔LTG〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/クロナゼパム〔CZP〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/ニトラゼパム〔NZP〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/ハロペリドール [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/プロカインアミド〔PA〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/プロパフェノン [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/シベンゾリン [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/プロプラノロール
- 臨床検査データブック 2023-2024/バンコマイシン〔VCM〕 [保]*