病態
腎・尿路系への細菌感染.健常成人に生じる場合を単純性,糖尿病,妊娠など基礎疾患を有する場合を複雑性と呼ぶ
[参考]
尿路性器感染症に関する臨床試験実施のためのガイドライン 第2版,2016
JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015―尿路感染症・男性性器感染症
異常値
●尿沈渣 白血球5/強拡大1視野以上,ときに赤血球,細菌を認める
●尿試験紙 白血球反応陽性
●CRP 上部尿路感染症で陽性または定量高値
●末梢血 上部尿路感染症で白血球増加,左方移動
●腹部単純・造影CT 腎腫大,部分的な血流低下,腎周囲脂肪織混濁,膿瘍形成
●尿培養 起因菌は定量105CFU/mL以上(102~104の場合は感染を否定できない)
経過観察のための検査項目とその測定頻度
抗菌薬投与後,明らかな臨床症状の改善がある場合は,必ずしも回復期の検査は必要ない
●尿沈渣 尿沈渣中の白血球数 [急性期]2~3日ごと [回復期