診療支援
検査

リウマチ性多発筋痛症
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

病態

 高齢者にみられる原因不明の全身性炎症性疾患で,急速に完成する両側の頸・肩部,大腿・腰背部など近位部の痛みが主症状で,起床困難など日常生活に著明な影響がある.臓器障害はきたさず,比較的少量の副腎皮質ステロイドで寛解に至ることが多い.多関節痛・炎を示すが,リンパ節腫脹や皮疹はなく,検査値では著明な炎症反応上昇や白血球増多などを示すが,自己抗体など特徴的な検査値はない.側頭部の頭痛を伴う,巨細胞性動脈炎を合併する場合がある.


異常値

・血液検査 赤沈亢進,CRP上昇,白血球増加,血小板増加

・多発関節痛・炎

・胸部X線/胸部CT 感染症の有無

・関節エコー 少なくとも,一方の肩に三角筋下滑液包炎/二頭筋腱鞘炎/肩甲上腕滑膜炎(後/腋窩),および一方の股関節の滑膜炎/転子滑液包炎,もしくは両側肩に三角筋下滑液包炎/二頭筋腱鞘炎/肩甲上腕滑膜炎の所見


経過観察のための検査項目とその測定頻度

・血液検査 [急

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