病態
妊娠を望む生殖年齢のカップルが避妊せずに通常の性交を継続的に一定期間行っても妊娠しない状態.期間は1年が一般的だが,高齢カップルでは妊娠しにくいため早目に判断して対応を始める.
[参考]
生殖医療の必修知識2020
生殖医療ガイドライン,2021
経過観察のための検査項目とその測定頻度
排卵・卵子の因子,子宮・卵管の因子,精子の因子の3つに分けて整理する.
●排卵・卵子の因子
・ホルモン検査 月経周期5日目以内の変動が少ない時期に採血しLH(luteinizing hormone),FSH(follicle stimulating hormone),PRL(prolactin),FT4(free thyroxine),TSH(thyroid stimulating hormone)を測定する
・卵胞発育と排卵 超音波検査により卵胞径と子宮内膜の厚さを計測し,卵胞の縮小・消失により排卵を確認する