診療支援
検査

生化学的検査

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アミラーゼ

amylase


測定法 酵素法(CNP-G7基質法)

成人の基準値 60~200U/L,37℃

解説 新生児では対成人比が約0.15と低いが,その後漸増して,5~7歳で成人値に達する.全年齢を通じて性差はない.


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クレアチンキナーゼ

creatine kinase(CK, CPK)


測定法 UV(NAC)法

成人の基準値

・男性57~197U/L,37℃

・女性32~180U/L,37℃

解説 表で示すようにCKは新生児期には高値である.今回の結果では生後6~7カ月にピークがみられるが,今までに同様の結果の報告はない.1歳以降は徐々に減少する.男子では14,5歳から上昇するようにみえるが,激しい運動のためではないかと思われる.


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アルカリホスファターゼ

alkaline phosphatase(ALP)


測定法 PNP基質法(SSCC準拠)

成人の基準値 80~260U/L,37℃

解説 表で示すように小児の血清ALP活性は,1歳から思春期前までは測定方法によるが成人の約3~4倍の値であり,思春期のピークでは約4~6倍に達する.骨の成長のピークと一致し,時代により思春期が早まるとともにピーク年齢も早まってきた.成人の値との差はほとんど骨型アイソザイムの量に由来する.

 基準範囲は成人では男女差があるが,小児では思春期前までは絶対値に差がない.思春期のピークに達する年齢は女子のほうが約1歳早く,ピークも男子ほど顕著ではない.

 1歳以下にもピークがあるという報告があるが,今回の集計では明らかではなかった.測定方法の差および与えている食事の影響も考えられる.


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乳酸脱水素酵素

lactate dehydrogenas

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