適応
1大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除 2腹部外科手術時における前処置用下剤
用法
〔大腸(X線・内視鏡)検査前処置,腹部外科手術時における前処置の場合:高張液投与〕液1回27~34g(本剤200~250mL)を検査予定時間の10~15時間前に投与(増減) 散34g(本剤50g)を水に溶解し,全量約180mLとする.1回144~180mLを検査予定時間の10~15時間前に投与(増減) 〔大腸内視鏡検査前処置の場合:等張液投与〕液68g(本剤500mL)又は散68g(本剤100g)を水に溶解し,全量約1,800mLとする.1回1,800mLを検査予定時間の4時間以上前に200mLずつ約1時間かけて投与(増減) 2,400mLを越えての投与は行わない 注意
①等張液を投与する場合は,以下に注意
a)200mLを投与するごとに排便,腹痛等の状況を確認しながら,慎重に投与と共に,腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について,慎重に検討
b)1,800mLを投与しても排便がない場合は,投与を中断し,腹痛,嘔吐等がないことを確認と共に,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について,慎重に検討
c)高齢者では特に時間をかけて投与
②高張液を投与する場合は,体内水分を吸収し脱水状態が現れる為,水分を十分に摂取させる
禁忌
1)消化管閉塞又はその疑い及び重症硬結便(腸管内容物の増大や蠕動運動亢進により腸管内圧の上昇を来し,腸管粘膜の虚血性変化や腸閉塞,腸管穿孔)
2)急性腹症疑い(腸管内容物の増大や蠕動運動亢進により,症状増悪)
3)腎障害
4)中毒性巨大結腸症(穿孔を引き起こし腹膜炎,腸管出血)
注意
〈基本〉
①稀に腸管穿孔,腸閉塞,虚血性大腸炎及び高Mg血症を起こす.腸管穿孔,腸閉