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新興・再興感染症の動向2024
北村 義浩
(日本医科大学医学教育センター・個別化教育推進部門長/教授)


 人類にとって初めての感染症(新興感染症)は不断に社会に入り込んでいる.主な呼吸器感染症に限ってみても1997年から2021年までの25年間に6つの新興感染症がある.これらの間隔は平均して4.4年で,まれではない(表12).3つがインフルエンザウイルス,3つがコロナウイルスである.このうち,パンデミックになったのは,2003年のSARS,2009年の新型インフルエンザ,2019年のCOVID-19の3つである.この3回のパンデミックの間隔は6年と10年(平均8年)で,これもまれではない.近い将来起こるであろう新たなパンデミックの原因は,おそらくインフルエンザかコロナウイルスになろう.いったん患者数が減ったが再増加してきた感染症を再興感染症といい,梅毒が好例である.薬剤耐性細菌も拡大傾向である.従来よく知られた細菌であっても抗菌薬が効かないといった点で再興感染症として位置づけられる.一般に

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