基準値
●一晩少量デキサメタゾン抑制試験
・23時デキサメタゾン(0.5mg)投与翌朝(8~10時)の血中コルチゾールが3μg/dL未満,ACTH10pg/mL未満
●標準デキサメタゾン抑制試験
・尿中11-OHCS:コントロール日の1/2未満に減少
・尿中遊離コルチゾール:コントロール日の1/2未満に減少
上記をもって抑制ありとする.ただし,これらの指標のうちで判定に乖離がみられた場合には,尿中遊離コルチゾールの値が最も信頼性が高いと考えられる
測定法 試験方法として代表的なものをDecision Levelの項で解説する
・ACTH:RIA(固相法),FIA
・コルチゾール:EIA法
・11-OHCS:蛍光法(De Moor変法)
検体量
・尿中11-OHCS,尿中17-KS:トルエン加1日蓄尿から各20mL
・尿中遊離コルチゾール:1日蓄尿中から5mL
・血清コルチゾール:血清0.2mL
・血漿ACTH:EDTA
関連リンク
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