基準値 陰性(32未満)
測定法 EIA法
検体量 血清0.2mL
日数 2~8日
目的 皮膚筋炎の診断の補助
Decision Level
●陽性(32以上)
[高頻度]皮膚筋炎(若年性および成人) [可能性]悪性腫瘍関連皮膚筋炎(成人) [対策]原疾患の精査・加療,悪性腫瘍検索
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
TIF1-γは155kDaの転写関連核蛋白であり,抗TIF1-γ抗体は多発性筋炎よりも皮膚筋炎との関連が強く,小児皮膚筋炎や悪性腫瘍合併の皮膚筋炎で検出される.抗TIF1-γ 抗体陽性の皮膚筋炎は,皮膚筋炎の約20%に認められ,①筋症状はそれほど高度ではないが嚥下障害を呈する頻度は比較的高い,②皮膚筋炎の典型的皮疹を認め,皮膚症状が広範囲で激しく水疱形成や紅皮症を伴うことがある,③成人では特に悪性腫瘍合併例での陽性例が多い,④間質性肺炎の頻度が低いといった特徴がある.
本抗体陽性例については
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