診療支援
検査

A群β溶血連鎖球菌核酸検出   204点
Streptococcus pyogenes nucleic acid detection
井田 陽子
(杏林大学医学部付属病院・臨床検査部)


基準値 陰性


測定法 NEAR法


検体量 咽頭ぬぐい液を付属の滅菌綿棒にて採取


日数 院内検査:約7分


目的 A群β溶連菌感染症の診断


Decision Level

●陽性

[高頻度]A群β溶血連鎖球菌による咽頭炎.A群β溶血連鎖球菌は,健康なヒトの咽頭や消化管,表皮にも生息する常在細菌の一種であるが,上気道炎や化膿性皮膚感染症などの多彩な臨床症状の起炎菌にもなりうる.また,学童期にみられる咽頭炎の多くはウイルス性であるが,A群β溶血連鎖球菌による咽頭炎の場合は抗菌薬治療の対象となる.症状の緩和だけでなく,A群β溶血連鎖球菌の重篤な合併症であるリウマチ熱,急性糸球体腎炎などを予防するため,早期の正確な診断による鑑別が重要である


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 咽頭ぬぐい液より等温核酸増幅法の1つであるNEAR(nicking enzyme amplification reaction)法を用いてA群β

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