診療支援
検査

アスペルギルス抗体  
anti Aspergillus antibody
加藤 維斗
(国立研究開発法人国立成育医療研究センター・臨床検査部)
小林 昌弘
(独立行政法人国立病院機構東京医療センター・臨床検査科)


基準値 陰性(沈降抗体法),C.O.I. 0.50未満(ELISA法)


測定法 沈降抗体法,ELISA法(定量)


検体量 血清1mL


日数 8~10日,ELISA法のキットは1時間


目的 アスペルギルス感染症の補助的診断


NOTE‍ 保険点数:アスペルギルスIgG抗体(ELISA法)390点


Decision Level

●陽性

[高頻度]アスペルギルス感染症 [対策]菌の検出や臨床所見と併せて総合的に判断する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 血中内のAspergillus fumigatusに対する抗体を検出する.侵襲性肺アスペルギルス症(IPA),アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA),慢性アスペルギルス症(CPA)で陽性となる.特にガラクトマンナン抗原の感度が低いABPAとCPAでアスペルギルス抗体検査は有用である.本法で検出する抗体はIgGであるため,急性期では抗体価の上昇がみられな

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