診療支援
検査

前立腺特異抗原レクチン結合分画比〔S2,3PSA%〕   248点(包)
木村 僚喜
(順天堂大学大学院・泌尿器科学)
堀江 重郎
(順天堂大学大学院主任教授・泌尿器科学)


基準値 38.0未満


測定法 LBA-EATA法


検体量 血清0.5mL


日数 3~6日


目的 前立腺癌診断および前立腺肥大症との鑑別


Decision Level

●38%以上

[高頻度]前立腺癌 [可能性]前立腺肥大症,急性前立腺炎 [対策]前立腺触診,PSA値,MRIを併用して前立腺針生検の必要性を検討


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 前立腺特異抗原(PSA)は糖蛋白質であり,正常組織由来のものと癌由来のものでは,その糖鎖構造が異なる. 健常者や前立腺肥大症などの良性疾患の糖鎖構造はN型糖鎖の末端シアル酸残基がα(2,6)結合で,ガラクトースに結合したPSA(S2,6PSA)の割合が多い.一方,前立腺癌の患者では糖鎖構造が変異し,α(2,3)結合でガラクトースに結合したPSA(S2,3PSA)の割合が増加する.そのため,S2,6PSAとS2,3PSAの総和に占めるS2,3PSAの割合(S2,3P

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