病態
肝細胞内に中性脂肪が過剰に蓄積した状態を示す.原因として,肥満,内分泌性(糖尿病など),アルコール性,薬物投与,急性妊娠脂肪肝,Reye症候群などがある
[参考]
脂肪肝の超音波診断基準,2021
NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)
異常値
・トランスアミナーゼ しばしば軽度上昇.AST<ALTのことが多い.アルコール性ではAST>ALTが多い
・γ-GT しばしば上昇.特にアルコール性で上昇
・中性脂肪 しばしば高値
・コリンエステラーゼ ときに高値
・腹部超音波 肝実質内部エコー輝度の増強(bright liver),深部減衰,肝内脈管像の不明瞭化,肝・腎コントラスト陽性.肝は腫大し辺縁鈍
・深部減衰の超音波による測定 CAP(controlled attenuation parameter),ATI(attenuation imaging),ATT(attenuatio
関連リンク
- 臨床検査データブック 2025-2026/アルコール性肝障害(ALD)
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/19 慢性膵炎
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- 臨床検査データブック 2025-2026/オートタキシン〔ATX〕 [保] 194点
- 臨床検査データブック 2025-2026/サイトケラチン18フラグメント〔CK-18F〕 [保] 194点
- 臨床検査データブック 2025-2026/肝性脳症(HE)
- 臨床検査データブック 2025-2026/肝硬変(LC)
- 新臨床内科学 第10版/脂肪肝
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