診療支援
検査

バソプレシン分泌過剰症(SIADH)
加治 秀介
(兵庫県立大学名誉教授)


病態

 バソプレシン分泌過剰による症候群(ただし,一部ではバソプレシンの分泌異常はあるが高値ではない)


[参考]

 間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版


異常値

・血清Na 低値(135mEq/L未満.120mEq/L以下では症状が出やすい)

・血漿浸透圧 280mOsm/kgH2O未満の低値

・血漿バソプレシン 血清Naや血漿浸透圧が低値でも血漿バソプレシン値が測定感度以上で抑制されない.

・尿浸透圧 100mOsm/kgH2O以上

・尿中Na 正常もしくは低Na血症としては高値(20mEq/L以上)

・血清クレアチニン 1.2mg/dL以下で腎機能正常

・血清コルチゾール(早朝空腹時) 6μg/dL以上で副腎皮質機能が正常

・甲状腺機能 正常

・血漿レニン活性 5ng/mL/時以下が多い

・血清尿酸値 5mg/dL以下が多い


経過観察のための検査項目とその測定頻度

●血清N

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