今日の診療
検査

RSウイルス感染症〔RSV感染症〕
北村 義浩
(日本医科大学医学教育センター・個別化教育推進部門長/教授)


病態

 呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)が飛沫感染・接触感染によってヒトからヒトに感染する感染症である.細気管支上皮細胞の破壊が主体で,炎症細胞の浸潤による壁肥厚と浮腫に起因する気道閉塞性障害がみられる.ヒトメタニューモウイルスとは近縁である.


異常値

●RT-PCR法による遺伝子検出 陽性.健常者では病初期(第1~7病日)に採取された場合,ウイルス核酸を鼻咽頭ぬぐい液,鼻腔ぬぐい液から検出する.感度も特異度も高い.標的は変異が少ないM遺伝子領域である

●イムノクロマト法による抗原検出 陽性.鼻咽頭ぬぐい液,鼻腔ぬぐい液が検体として使われる.抗体はウイルス表面にあるF蛋白を認識する.感度は50~70%ほどで,陰性であっても感染を否定できない.特異度は高い


経過観察のための検査項目とその測定頻度

 一般的な全身管理と呼吸管理


診断・経過観察上のポイント

①乳児(幼児も)ではRSウイルス感染症は迅速抗原検

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