診療支援
治療

心肺停止と二次救命処置(ICLS)
cardiopulmonary arrest and advanced life support
山崎元靖
(済生会横浜市東部病院・救命救急センター医長)

A.ER診療のポイント

1迅速な処置の必要性

●心肺停止患者を救命するためには,いわゆる「救命の連鎖(chain of survival)」と呼ばれる,①心停止の予防,②早期認識と通報〔応援や自動体外式除細動器(automated external defibrillator:AED)などの必要資機材の手配〕,③一次救命処置〔cardio-pulmonary resuscitation:CPR,automated external defibrillator:AED〕,④二次救命処置(電気的除細動,薬剤などを使用した高度な治療),の4つの要素が迅速に行われることが必要である.

●たとえば心肺停止の主な原因である心室細動(ventricular fibrillation:VF)や無脈性心室頻拍(無脈性pulseless ventricular tachycardia:VT)の場合,心停止から除細動

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