今日の診療
治療

医療従事者のスタンダード・プリコーション
standard precautions for healthcare workers
櫻井 淳
(日本大学・救急医学系救急集中治療医学)
丹正勝久
(日本大学主任教授・救急医学系救急集中治療医学)

A.スタンダード・プリコーションとは

●米国疾病管理予防センター(CDC)は,血液媒介感染から医療従事者を防御するための「普遍的予防策:universal precaution」と,潜在的感染性がある全ての分泌物や排泄物等を扱う際に手袋を着用する「生体物質隔離:body substance isolation」という2つの感染対策の考え方を統合・発展させた考え方をスタンダード・プリコーションとして勧告を出した.この内容は「医療現場での感染性病原体の伝播予防のための隔離予防策ガイドライン2007」に述べられている.

●血液,体液,分泌液,汗以外の排泄物,無傷ではない皮膚や粘膜は,伝播しうる感染性病原体をもっている可能性がある.したがってスタンダード・プリコーションは感染状況にかかわらず,あらゆる医療現場で全ての症例に対し行うべきである.

●スタンダード・プリコーションを医療現場で行うために必要なの

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