A.小児ならではのポイント
●当救命救急センターに搬入される全CPAOA(cardiopulmonary arrest on arrival)の中で,小児は最近5年間は2%前後である.1995年代の5年間の5%余りから,乳幼児突然死症候群(sudden infant death syrdrome:SIDS)の減少に伴い,年々減少して小児のCPAOAの頻度は低い.また,小児救急受診者の0.01%の頻度である.
●原因は事故,他殺など外因死とSIDSに代表される内因死と半々であるが,乳幼児期以下(2歳未満が過半数)に多く,心臓死は少なく,呼吸不全死が過半数であり,AEDの適応が低い(目の前で倒れた症例はAED使用が原則).
●小児の場合は心肺停止状態から発見までの時間が長いことが予想され,小児のCPAOAの予後は不良のことが多い.
B.最初の処置
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小児における救命の連鎖を考慮すると,乳幼児期を念頭にし