適応 錠細❶統合失調症 徐放錠❷双極性障害におけるうつ症状の改善
用法 中止する場合は徐々に減量する等慎重に行う.❶初期1回25 mg,2-3回/日,患者の状態に応じて徐々に増量,150-600 mg/日,2-3回分服 1日最大750 mg.肝高1日1回,少量(例えば1回25 mg)から開始,1日増量幅は25-50 mg ❷1日1回,就寝前,食後2時間以上あける.開始1回50 mg,2日以上あけて1回150 mgへ増量,更に2日以上あけ1回300 mg(推奨)に増量.肝高2日以上の間隔で1日50 mgずつ増量
警告 著しい血糖値上昇から糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等が発現し死に至る恐れ.血糖値の測定等の観察を十分行う.患者・家族に副作用の発現があることを十分説明.口渇,多飲,多尿,頻尿等の異常に注意し,症状が現れた場合は直ちに中断し医師の診察を受けるよう指導
禁忌 昏睡状態,中枢神経抑制薬の強い影響下,糖尿病及び既往歴 併禁 アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療,歯科領域の浸潤・伝達麻酔を除く) 重大 高血糖,糖尿病性ケトアシドーシス・昏睡,低血糖,悪性症候群,横紋筋融解症,痙攣,無顆粒球症,白血球減少,肝障害,黄疸,麻痺性イレウス,遅発性ジスキネジア,肺塞栓症,深部静脈血栓症,TEN,SJS,多形紅斑 RMP離脱症状,脂質代謝異常(RMPは徐放錠のみ) 注意 禁運転 妊C 保徐放錠防湿 T1/22.88±0.59時間(25 mg) 代謝 肝
選び方・使い方 有効性は他のSGAと同等であるが,D2受容体への親和性が低く,クロザピンに次いでEPSが少ない.また用量設定の幅が広いため微細な調整が可能であり,EPSが問題となる場合に選択肢となる.半減期が短いため分服する.代謝系異常・体重増加は多く,糖尿病には禁忌である.鎮静は比較的強く,起立性低血圧も多い.気分安定