適応 小児期の注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
用法 児1日1回30 mg,朝.1日最大70 mg,増量は1週間以上あけて20 mg/日を超えない.腎GFR 30 mL/分/1.73 m2未満:50 mg/日を超えない,15 mL/分/1.73 m2未満・透析患者では更に低用量を考慮し増量する際は状態を十分観察
警告 ①医師施設診断・治療に精通し,薬物依存を含むリスク等も十分に管理できる,管理システムに登録された医師のいる医療機関・薬剤師のいる薬局で登録患者に対してのみ行う.医師・医療機関・患者が登録されていることを確認した上で調剤.②IC患者・代諾者に有効性,安全性,目的以外への使用や他人へ譲渡しないことを文書で説明し,文書で同意を得る
禁忌 交感神経刺激アミンに過敏症既往歴,重篤な心血管障害,甲状腺機能亢進,過度の不安・緊張・興奮性,運動性チック,Tourette症候群又は既往・家族歴,薬物乱用の既往歴,閉塞隅角緑内障,褐色細胞腫又はパラガングリオーマ 併禁 MAO-I投与中・中止後14日以内 重大 ショック,アナフィラキシー,SJS,心筋症,依存性 RMP血圧上昇・脈拍数増加,体重・身長の増加抑制 注意 講Eラーニング受講が必要 禁運転 妊B3 保遮光・防湿 投薬30日
選び方・使い方 覚せい剤取締法の対象となる薬剤で,厳重な流通管理が行われている.わが国では「他のADHD治療薬が効果不十分な場合にのみ使用」との条件が付けられている.現時点では,患者の状態に合わせて選択するというよりは,他のADHD治療薬3剤が無効で,かつ,生活上の困難やトラブルが大きいときに使用を検討することになる.即効性であり,効果持続は13時間と報告されている
Evidence 複数のRCT報告で,小児・青年期患者(Biol Psychiatry 62 : 970-976, 2007/J Chi