診療支援
薬剤

オファツムマブ (ofatumumab)
生物
ケシンプタ
(ノバルティス)
 皮下注 20 mg ¥230860

適応 再発予防及び身体的障害の進行抑制:再発寛解型多発性硬化症,疾患活動性を有する二次性進行型多発性硬化症
用法 1回20 mg,初回・1週後・2週後・4週後,腹部・大腿部・上腕部に皮下注.以降4週間隔.投与毎に注射部位を変える
警告 慢性リンパ性白血病のHBVキャリア患者に点滴静注した際,HBV再活性化による死亡例が報告
重大 上気道感染(上咽頭炎・上気道感染・インフルエンザ),注射に伴う全身反応,進行性多巣性白質脳症(PML) RMP‍ 注意 C(投与中・中止後6か月避妊) 在宅‍ 遮光・2-8℃
選び方・使い方 本邦では再発寛解型MSと疾患活動性を有する二次性進行型MSの再発予防及び身体的障害の進行抑制が効能であるが,米国ではこれらの病型に加えてClinically isolated syndromeにも適応がある.B型肝炎の再活性化やその他の感染症に常に注意する必要がある.月1回の皮下投与で簡便なペン型デバイスである.生ワクチン又は弱毒生ワクチンは本剤投与開始の4週間前までに接種する.治療中及び投与中止後にB細胞数が回復するまでは生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種しないことが望ましい.不活化ワクチンは本剤投与開始の2週間前までに接種する
Evidence 海外では第一選択薬と位置づけられることも多いテリフルノミド(国内未承認)との比較試験(第Ⅲ相試験:ASCLEPIOSⅠおよびⅡ試験)で,主要評価項目である年間再発率(ARR)をそれぞれ51%および59%と有意に減少させ,統合解析においても,テリフルノミド群と比較して,3か月間持続する障害進行(CDP)で34.4%(P=.002)の相対リスクを低下させた.またテリフルノミドと同等の安全性プロファイルを示した.日本人を含む24週間の二重盲検プラセボ対照試験(APOLITOS試験)でも,Gd造影T1病変をプラセボに比べ

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