適応 視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防
用法 1回120 mg,初回・2週後・4週後,腹部・大腿部に皮下注.以降4週間隔.同一箇所への繰り返し投与は回避
警告 ①敗血症,肺炎等により,致命的な経過の恐れ.IL-6抑制により急性期反応(発熱,CRP増加等)が抑制され,感染症の発見が遅れて重篤化の恐れ.状態を十分に観察し問診を行う.軽微な症状で急性期反応が認められないときも,白血球数,好中球数の変動に注意し,感染症が疑われる場合には,胸部X線,CT等の検査を実施し,適切な処置を行う ②開始に際しては,重篤な感染症等が現れることがあること,疾病を完治させる薬剤でないことも含めて患者に十分説明し,理解したことを確認した上で,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与 ③医師十分な知識・経験
禁忌 重篤な感染症の合併,活動性結核 併禁 生ワクチン 重大 肺炎,アナフィラキシーショック,アナフィラキシー,無顆粒球症,白血球減少,好中球減少,血小板減少,肝障害 RMP 注意 妊C 在宅 保2-8℃・遮光
選び方・使い方 AQP4抗体陽性NMOSDの再発予防に,ステロイドや免疫抑制薬へのadd-onあるいは単剤で投与する.治療費が高額のため,当面はステロイドや免疫抑制薬では再発が抑えられない症例やそれらの薬剤による長期的な副作用が問題になる症例が適応になると考えられるが,長期予後改善のため今後は第一選択薬としても検討されていくと思われる.投与中は感染症に注意する
Evidence 第Ⅲ相国際共同ランダム化プラセボ対照試験において,AQP4抗体陽性NMOSDではステロイドや免疫抑制薬へのadd-on(SAkuraSky試験,アジアと欧州で実施)あるいは単剤(SAkuraStar試験,北米で実施)で再発判定委員会が認定した再発までの期間を有意に延長