適応 貼は❶のみ.認知症症状の進行抑制:❶アルツハイマー型認知症 ❷レビー小体型認知症
用法 ❶錠OD細DSゼリー液開始1日1回3 mg,1-2週間後5 mgに増量.高度アルツハイマー型認知症では5 mgで4週間以上経過後10 mgに増量,適宜減量 貼背部,上腕部,胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付,24時間毎に貼り替え.⑴軽度-中等度:1日1回27.5 mg.⑵高度:27.5 mgで4週間以上経過後55 mgに増量.症状により1日1回27.5 mgに減量可 ❷錠OD細DSゼリー液開始1日1回3 mg,1-2週間後5 mgに増量.5 mgで4週間以上経過後10 mgに増量.症状により5 mgまで減量可.開始12週間後までを目安に有効性評価を行い総合的評価により継続・中止を判断.継続とした場合も定期的に有効性評価を行い継続の可否を判断
禁忌 ピペリジン誘導体過敏症歴 重大 QT延長,心室頻拍(TdP含む),心室細動,洞不全症候群,洞停止,高度徐脈,心ブロック,失神,心筋梗塞,心不全,消化性潰瘍,十二指腸潰瘍穿孔,消化管出血,肝炎,肝障害,黄疸,脳性発作,脳出血,脳血管障害,錐体外路障害,悪性症候群,横紋筋融解症,呼吸困難,急性膵炎,急性腎障害,原因不明の突然死,血小板減少 注意 禁運転 妊B3 投薬貼 14日(2024年3月末まで) 保細遮光 ODDS遮光防湿 ゼリー貼高温回避 T1/289.3±36時間(5 mg)
選び方・使い方 食事や腎機能の影響を受けにくい.肝機能の影響も軽度である
Evidence アルツハイマー型認知症に対する5 mgや10 mgの臨床治験のメタ解析により,認知機能,全般機能,行動・心理症状,日常生活動作に有意な効果が示された(Cochrane Database Syst Rev 1 : CD001190, 2006).行動・心理症状では特に