適応 血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺・脳塞栓症,緩徐に進行する脳血栓症等)の治療・予防
用法 血液凝固能検査値(PT・TT)に基づき投与量を決定・血液凝固能管理を十分に行う.初回投与後,数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に調節,維持量決定.感受性は個体差が大きく,同一個人でも変化するので定期的に血液凝固能検査を行い適宜増減.効果発現を急ぐ場合は初回投与時ヘパリン等の併用を考慮.初回1日1回1-5 mg.中止する場合は徐々に減量.児維持12か月未満0.16 mg/kg/日,1-15歳未満0.04-0.1 mg/kg/日
警告 カペシタビン併用により,出血が発現し死亡に至った報告がある.検査カペシタビンを併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い,必要に応じ適切な処置を行う
禁忌 出血,出血可能性,重篤な肝・腎障害,中枢神経系の手術・外傷後日の浅い患者,妊 併禁 骨粗鬆症治療用ビタミンK2,イグラチモド,ミコナゾール(内服・注射) 重大 出血,皮膚壊死,カルシフィラキシス,肝障害,黄疸 注意 妊D(ICの上で使用:人工弁置換術後,ヘパリンで抗凝固療法の調節困難) 休薬術前3-5日前 保遮光 T1/295±27時間(1 mg) 代謝 肝
選び方・使い方 適応疾患(PT-INR管理目標)は,①弁膜症性心房細動(リウマチ性僧帽弁膜症,機械弁置換術後;PT-INR 2.0-3.0),②非弁膜症性心房細動(生体弁置換術後も含む)のうち,一次予防・CHADS2スコア2点以下の血栓低リスク患者(年齢によらずINR 1.6-2.6),二次予防・CHADS2スコア3点以上の血栓高リスク患者(年齢70歳以上INR 1.6-2.6,年齢70歳未満INR 2.0-3.0),③生体弁置換術後3か月以内(INR 2.0-3.0).上記の適応疾患及びPT-INR管理目標の詳細については,「20