適応 ❶非弁膜症性心房細動における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制 ❷静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
用法 ❶1回5 mg,2回/日.年齢,体重,腎機能に応じて1回2.5 mg,2回/日へ減量.80歳以上 体重60 kg以下 Cr 1.5 mg/dL以上の2つ以上該当する患者:1回2.5 mg,2回/日 ❷1回10 mg,2回/日,7日間投与後,1回5 mg,2回/日
警告 出血が発現し,重篤な場合には死亡に至る恐れ.出血の危険性を考慮し,投与の適否を慎重に判断.出血リスクを正確に評価できる指標は未確立のため,出血・貧血等の徴候を十分に観察.徴候が認められたら直ちに適切な処置を行う.検査血液凝固.適応❷:脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺等との併用で穿刺部位に血腫が生じ神経圧迫による麻痺の恐れ.静脈血栓塞栓症を発症した患者が硬膜外カテーテル留置中又は脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺後日の浅い場合は投与を控える
禁忌 臨床的に問題となる出血症状,血液凝固異常及び臨床的に重要な出血リスクを有する肝疾患,腎不全(Ccr 15 mL/分未満,適応❶),重度の腎障害(Ccr 30 mL/分未満,適応❷) 重大 出血,間質性肺疾患,肝障害 注意 妊C 休薬術前24-48時間 T1/26.12時間(2.5 mg)
Evidence 適応❶:第Ⅲ相国際共同試験であるARISTOTLE試験(N Engl J Med 365 : 981-992, 2011)において,ワルファリンに対し優越性が証明され,更にビタミンK拮抗薬不適応患者を対象としたAVERROES試験(N Engl J Med 364 : 806-817, 2011)ではアスピリンに対する優越性が証明された.適応❷:AMPLIFY試験において急性静脈血栓塞栓症再発及び関連死の抑制について,エ