適応 カ頻脈性不整脈で他の抗不整脈薬が使用できないか無効の場合 注緊急治療を要する頻脈性不整脈(上室性・心室性)
用法 カ 150 mg/日,3回分服 重症・効果不十分最大225 mg/日まで増量可 腎減量・投与間隔を調節 透析を要す腎不全:25 mg/日から開始等慎重投与.基礎心疾患があり心不全を来す恐れのある患者は少量から開始等注意し開始後1-2週間は入院させる.高1回25 mgから開始等慎重投与,入院させてから開始が望ましい.頻回に心電図検査 注期外収縮:1回0.75 mg/kg.頻拍:1回1 mg/kg.必要により生・5%ブ等で希釈,血圧並びに心電図監視下,10分間で徐々に静注.適宜減量.本剤が有効かつ経口投与可能となったら速やかに経口投与に切り替える.効果発現が認められない場合は他の治療法に切り替える
禁忌 うっ血性心不全,高度の房室・洞房ブロック 重大 心室細動,心室頻拍(TdP含む),洞停止,完全房室ブロック,失神,心不全,急性腎障害,肝障害●(●カのみ) 注意 !カ運転 T1/24.4-4.9時間(25-100 mg経口) TDM0.2-0.9 μg/mL(安全性を考慮し0.5 μg/mL以下とすることがある) 排泄 腎
選び方・使い方 発作性心房細動に対して国内で多く用いられている.特に静注薬は心房細動の停止目的で用いる.腎排泄型であるため,腎障害や高齢者では投与量に注意.ピルシカイニドにより心房細動が粗動化することがあり,かえって心房粗動が持続してしまう.陰性変力作用が強く,心不全患者や低心機能例には使わない
Evidence ピルシカイニド100-150 mgの単回経口投与により約半数に心房細動停止が得られ,心房細動の発作頻度が少ない時はpill in the pocketとして頓服で処方(Am J Cardiol 78 : 694-697, 1996