適応 ❶胃・十二指腸潰瘍 ❷逆流性食道炎 ❸低用量アスピリン・NSAIDsによる胃・十二指腸潰瘍の再発抑制 ❹ヘリコバクター・ピロリ除菌補助:胃・十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃,ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
用法 ❶1日1回20 mg,胃潰瘍は8週間まで,十二指腸潰瘍は6週間まで ❷1日1回20 mg,4週間まで 効果不十分8週間まで.再発・再燃を繰り返す場合の維持:1日1回10 mg 効果不十分1日1回20 mg ❸1日1回10 mg ❹1回20 mg,アモキシシリン水和物(AMPC)1回750 mg・クラリスロマイシン(CAM)1回200 mgと3剤同時,2回/日,7日間.CAMは適宜増量可 最大1回400 mg,2回/日.PPI・AMPC・CAM 3剤投与が不成功:1回20 mg,AMPC 1回750 mg・メトロニダゾール1回250 mgと3剤同時,2回/日,7日間
併禁 アタザナビル,リルピビリン 重大 ショック,アナフィラキシー,無顆粒球症,汎血球減少,白血球減少,血小板減少,肝障害,TEN,SJS,多形紅斑 ❹偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(PPI・AMPC・CAM投与) RMP 注意 保OD遮光防湿 T1/27.7±1.2時間(食後20 mg)
選び方・使い方 従来のPPIと比較して,酸に安定で,作用発現が速やかで強力であり,その効果に個人差が生じにくい特徴がある.経口投薬後4時間程度で強力な胃酸分泌抑制を示す.重症の逆流性食道炎やPPI抵抗性逆流性食道炎に対して高い有効性を示す.ヘリコバクター・ピロリの除菌治療に用いるとPPIに比較して有意に高い除菌効果が得られる.消化器病学会の胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021では重症逆流性食道炎の第一選択とされた.逆流性食道炎の自覚