適応 既存治療で効果不十分な場合:❶関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む) ❷中等症から重症の潰瘍性大腸炎の改善・維持療法
用法 投与中に生ワクチンを接種しない.❶他の生物製剤を併用しない.3-4回投与後に治療反応が得られない場合は継続の可否も含め治療計画を再考する ⑴MTX併用:1回50 mg,4週毎,状態に応じて1回100 mg投与可 ⑵MTX併用しない:1回100 mg,4週毎 ❷初回200 mg,初回投与2週後100 mg,初回投与6週目以降4週毎1回100 mg.14週目の投与までに治療反応が得られない場合は継続の可否も含め治療法を再考する
警告 ①重篤な感染症,脱髄疾患の発現・悪化,悪性腫瘍発現の報告.完治させる薬剤でないこと等を患者に説明し理解の上,有益性が危険性を上回る場合のみ投与.重篤な副作用により致命的な経過となり得るので,緊急時対応できる施設・医師の管理指導のもと実施.発現したら主治医に連絡させる.②日和見感染症等の致死的な感染症の報告.結核が発症し,致命的な例の報告.問診,胸部X線,IFNγ遊離試験,ツ反,適宜胸部CT検査等を実施.結核既往歴及び疑い例は,診療経験を有する医師と連携の下,原則,本剤開始前に抗結核薬を投与.検査が陰性でも,投与後活動性結核を認めた例もある.③脱髄疾患の症状・画像診断上の発現・悪化が抗TNF製剤で報告.脱髄疾患・既往歴には投与不可.疑い例では画像診断を実施する等,十分に観察.④施設緊急対応.医師十分な知識・経験.⑤❶では投与前に少なくとも1剤の抗リウマチ薬等の使用を,❷では投与前にステロイド,免疫調節薬等の使用を十分勘案
禁忌 重篤な感染症,活動性結核,脱髄疾患及び既往,うっ血性心不全 重大 敗血症性ショック,敗血症,肺炎,間質性肺炎,結核,多発性硬化症,視神経炎,横断性脊髄炎,ギラン・バレー症候群,汎血球減少症,白血