診療支援
薬剤

リサンキズマブ (risankizumab)
生物
スキリージ
(アッヴィ)
 静注 600 mg 10 mL ¥192321 皮下注(オートドーザー)360 mg 2.4 mL ¥508169

適応 中等症-重症の活動期クローン病(既存治療で効果不十分な場合に限る).静注寛解導入療法 皮下注維持療法
用法 他の生物製剤の併用を避ける.生ワクチン接種は行わない.静注 5%で100・250・500 mLのいずれかに希釈.希釈した本剤600 mgあたり1時間以上かけて投与.1回600 mg,4週間隔で3回(初回・4週・8週)点滴静注.皮下注による維持療法開始16週以降に効果が減弱した場合1200 mgを単回点滴静注可 皮下注静注による導入療法終了4週後から360 mgを8週間隔で腹部又は大腿部に皮下注.投与毎に注射部位を変える
警告 施設結核等の感染症を含む緊急時対応.医師本剤・治療に十分な知識・経験.有益性が危険性を上回る症例のみに使用.感染リスクが増大する恐れがあり,結核既往患者では結核を活動化させる可能性.悪性腫瘍の発現が報告.IC完治薬でないことも含め,有効性・危険性を十分説明し,患者が理解した上で開始.②ウイルス・細菌等による重篤な感染症が報告.十分に観察する等感染症発症に注意し,投与後に感染徴候・症状が見られたら速やかに担当医に連絡させる.③治療前に既存治療の適用を十分勘案
禁忌 重篤感染症,活動性結核 重大 敗血症,骨髄炎,腎盂腎炎,細菌性髄膜炎,アナフィラキシー‍ RMP‍ 注意 B1 2-8℃(禁凍結)
選び方・使い方 既存治療で効果不十分な中等症から重症のクローン病に対して,寛解導入及び寛解維持療法として用いる.完解導入療法として600 mgを4週間隔で3回点滴静注し,維持療法として360 mgを8週毎に皮下投与する
Evidence 既存治療で効果不十分な中等症から重症のクローン病患者に対して,12週目の臨床的寛解率が43.5%とプラセボと比較して有意に高かった(Lancet 399 : 2015-30, 2022).また,52週目における臨

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?