適応 ❶悪性神経膠腫 ❷再発又は難治性のユーイング肉腫
用法 静注は90分間かけ輸液ポンプを用いて投与.内服は空腹時投与が望ましい.❶初発:放射線照射との併用,1日1回75 mg/m2,42日間連日,4週間休薬.その後単独1日1回150 mg/m2,1クール(5日間連日,23日間休薬).次クールは1回200 mg/m2に増量可.再発:1日1回150 mg/m2,1クール(5日間連日,23日間休薬).次クールは1回200 mg/m2に増量可 ❷イリノテカン併用,1日1回100 mg/m2,1クール(5日間,16日間以上休薬),反復.適宜減量
警告 放射線照射との併用で重篤な副作用・合併症の恐れがある.投与後にニューモシスチス肺炎の恐れがあるので適切な措置を考慮.施設緊急対応.医師十分な知識・経験.IC.ヘルプ内凡例「(9)抗悪性腫瘍薬に共通する警告」及び添付文書参照
禁忌 ダカルバジン過敏症歴,妊投与中・終了後一定期間避妊 重大 汎血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,リンパ球減少,白血球減少,日和見感染(ニューモシスチス肺炎,CMV感染),HBV再活性化,敗血症,間質性肺炎,脳出血,アナフィラキシー,肝障害,黄疸,TEN,SJS 注意 妊D 在宅 保静注 2-8℃
選び方・使い方 脂溶性で容易に脳血流関門を通過するため,悪性神経膠腫に使用.放射線照射との併用においてはリンパ球数にかかわらず,ニューモシスチス肺炎合併のリスクがあり,ST合剤の予防投与を推奨.肝・腎機能低下例での投与量:肝・腎障害の使用については報告がない.軽度から中等度の肝障害時,Ccr>36 mL/分/m2であれば,薬物動態は通常と同様
Evidence 膠芽腫の術後補助療法のRCT(N Engl J Med 352 : 987-996, 2005)で,TMZ併用放射線照射は標準療法と位置付けられた.6