最初の10分メモ
含有する製品
・5-MeO-DIPT(フォクシー)
・LSD(アシッド,ペーパー,タブレット,ドラゴンなど)
・幻覚性キノコ(マジックマッシュルーム)
診断のポイント
・これらの薬物の使用歴があるまたは使用を疑わせる所見がある患者に,幻視などの精神症状に加えて散瞳,頻脈,高血圧などの交感神経興奮症状を認める.
・LSDは,暗所で紫外線を照射すると青白色の蛍光を発する.
治療のポイント
・照明を落とした静かな個室など刺激の少ない病室で治療する.
・薬物療法は不要なことが多いが,不穏・興奮があればジアゼパム薬を,幻覚が著明であればリスペリドン薬薬を投与する.
Do&Don't
・LSDの摂取が統合失調症の増悪を促進する可能性があるので注意する.
・摂取後数日~3か月後に,幻視などの精神症状が再燃するフラッシュバックが生じることがあるので注意する.
概説
5-MeO-DIPT(5-methoxy-N, N
関連リンク
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/11 アルバート・ホフマン博士とLSD
- 治療薬マニュアル2024/ジアゼパム《セルシン ホリゾン》
- 治療薬マニュアル2024/リスペリドン《リスパダール》
- 治療薬マニュアル2024/リスペリドン《リスパダール コンスタ》
- 今日の治療指針2024年版/麻黄(マオウ)
- 今日の治療指針2024年版/薬剤誘発性うつ病
- 今日の治療指針2024年版/睡眠障害
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[5]第2世代三環系抗うつ薬(アモキサピン)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[6]第3世代抗うつ薬(SSRI,SNRI)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[19]メタンフェタミン,メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[23]大麻