適応
1神経症における不安,緊張,抑うつ,睡眠障害
2心身症(消化器疾患,循環器疾患,内分泌系疾患,自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
3麻酔前投薬
用法
121回10~20mg 1日3回(増減) 31回1~2mg/kg 就寝前又は手術前(増減)
禁忌
1)過敏症
2)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)重症筋無力症(悪化)
注意
〈基本〉
➊眠気等→運転不可
②連用により薬物依存を生じることがある.漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
〈取扱上〉散光によりわずかに着色(微黄~淡黄色)いくぶん着色しても効力に変化はない 〈その他〉投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
〈小児〉慎重に 〈妊婦〉有益のみ(3カ月以内:他のベンゾジアゼピン系で口唇裂・口蓋裂等が有意に多い疫学的調査報告.後期:ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等.これらの症状は,離脱症状・新生児仮死として報告される場合もある.黄疸増強.分娩前の連用:ベンゾジアゼピン系で出産後新生児に離脱症状) 〈授乳婦〉回避.やむを得ない場合は授乳回避(他のベンゾジアゼピン化合物で母乳中へ移行.また黄疸を増強する可能性) 〈高齢〉慎重に(運動失調等→少量から開始等)
相互
〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体・バルビツール酸誘導体等),アルコール:作用増強→回避,やむを得ない場合は慎重に
2)MAO阻害薬:作用増強→回避,やむを得ない場合は慎重に
飲食物表
慎重
1)心障害(悪化)
2)肝・腎障害(排泄遅延)
3)脳に器質的障害(作用増強)
4)低出生体重児,新生児,乳児,幼児,