適応
統合失調症
用法
6mgを1日1回朝食後 ►1日12mgを超えない範囲で増減,増量は5日間以上の間隔をあけて1日量として3mgずつ 注意
①軽度腎機能障害(Ccr:50mL/分以上80mL/分未満)には,1日3mgから開始,1日量は6mgを超えない
②リスペリドンの活性代謝物であり,リスペリドン併用により作用増強→本剤とリスペリドン含有製剤の併用回避
③投与量は必要最低限となるよう,患者毎に慎重に観察しながら調節
禁忌
1)昏睡状態(悪化)
2)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下(中枢神経抑制作用増強)
3)アドレナリン投与中(アナフィラキシー救急治療に使用する場合を除く)
4)過敏症(本剤,リスペリドン)
5)中等度から重度の腎機能障害(Ccr50mL/分未満)(本剤の排泄が遅延し血中濃度上昇)
注意
〈基本〉
①投与初期,再投与時,増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧あり→低血圧発現時は減量等,処置
➋眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可
③興奮,誇大性,敵意等の陽性症状を悪化の可能性→他の治療法に切り替え等処置
④高血糖や糖尿病の悪化が現れ,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡に至る→口渇,多飲,多尿,頻尿等の症状発現に注意とともに,特に糖尿病又はその既往歴或いはその危険因子では,血糖値測定等の観察を十分に
⑤低血糖→脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等の低血糖症状に注意とともに,血糖値測定等の観察を十分に
➏投与に際し,予め上記④及び⑤の副作用発現があることを,患者及びその家族に十分説明,高血糖症状(口渇,多飲,多尿,頻尿等),低血糖症状(脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等)に注意し,症状発現時には,直ちに投与中断,医師の診察を受けるよう指導
〈適用上〉
➊徐放性製剤であるため,噛んだり,割ったり,砕いたり,溶解したりしないよう指導.又,開封