適応
精神科領域によるうつ病及びうつ状態(内因性うつ病,反応性うつ病,退行期うつ病,神経症性うつ状態,脳器質性精神障害のうつ状態) 注意24歳以下で自殺念慮,自殺企図のリスク増加報告→リスクとベネフィットを考慮
用法
1回10~25mg 1日3回 又は その1日量を分2 ►最大投与量:1日150mg 分2~3
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用で症状悪化)
2)過敏症(本剤,三環系抗うつ薬)
3)心筋梗塞の回復初期(循環器系への影響増大)
4)尿閉(前立腺疾患等)(尿閉助長)
5)MAO阻害薬(セレギリン,ラサギリン,サフィナミド)投与中又は投与中止後2週間以内
注意
〈基本〉
①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれ,投与開始早期並びに投与量変更の際は状態及び病態の変化を注意深く観察
②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア・精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.因果関係は明らかではないが,これらの症例において基礎疾患の悪化・自殺念慮・自殺企図・他害行為の報告→注意深く観察するとともに,これらの場合には増量せず徐々に減量し中止等処置
➌家族等に自殺念慮や自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動変化・基礎疾患悪化のリスク等について十分説明,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
④自殺傾向の認められる患者は,1回の処方日数を最小限に
⑤投与量の急激な減少ないし中止により嘔気,頭痛,倦怠感,易刺激性,情動不安,睡眠障害等の離脱症状→徐々に減量等慎重に
➏眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
⑦無顆粒球症→定期的に血液検査
⑧心室性頻拍(torsades de pointesを含む)→定期的に心電図検査等観察を十分に
〈その他〉
①(海外)大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした,複数の抗うつ薬の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において,2