適応
精神科領域におけるうつ病・うつ状態 注意24歳以下で自殺念慮・自殺企図のリスク増加の報告.投与にあたってはリスクとベネフィットを考慮
用法
初期:1日50~100mg 1日200mgまで漸増 分服 300mgまで増量することもある(増減)
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により症状悪化)
2)過敏症(三環系抗うつ薬)
3)心筋梗塞の回復初期(心筋に対しキニジン様作用)
4)MAO阻害薬(セレギリン,ラサギリン,サフィナミド)投与中または投与2週間以内
注意
〈基本〉
①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれ,投与開始早期並びに投与量変更の際は状態及び病態の変化を注意深く観察
②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア・精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.因果関係は明らかではないが,これらの症例において基礎疾患の悪化・自殺念慮・自殺企図・他害行為の報告→注意深く観察するとともに,これらの場合には増量せず徐々に減量し中止等処置
③自殺傾向の認められる患者は,1回の処方日数を最小限に
➍家族等に自殺念慮や自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動変化・基礎疾患の悪化のリスク等について十分説明,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
⑤無顆粒球症等の血液障害→定期的に血液検査
➏眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
⑦投与量の急激な減少ないし中止により嘔気,頭痛,倦怠感,易刺激性,情動不安,睡眠障害,筋攣縮等の離脱症状→徐々に減量等慎重に
〈その他〉
①(海外)で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象に,本剤を含む複数の抗うつ薬の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において,24歳以下では,自殺念慮や自殺企図の発現リスクが抗うつ薬投与群でプラセボ群と比較して高かった.尚,25歳以上における自殺念慮や自殺企図の発現リスク上昇は認められ