適応
特発性パーキンソニズム,その他のパーキンソニズム(脳炎後,動脈硬化性,中毒性),向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジー(遅発性を除く)・アカシジア 注意抗パーキンソン薬はフェノチアジン系薬剤,ブチロフェノン系薬剤,レセルピン誘導体等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジー)を通常軽快しない.場合によっては,このような症状を増悪顕性化
用法
内1回1mg 1日2回から開始 その後漸増し,1日3~6mgを分服(増減) 注1回5~10mg 筋注 ►静注は特殊な場合にのみ行い,5~10mgを5mgにつき約3分かけて徐々に(増減) 注意少量から開始し,観察を十分に行い,慎重に維持量まで増量.他剤から切り替える場合には,他剤を徐々に減量しながら本剤を増量するのが原則
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧上昇し症状悪化)
2)過敏症
3)重症筋無力症(抗コリン作用により症状悪化のおそれ)
注意
〈基本〉
①投与中は定期的に隅角検査及び眼圧検査を行うことが望ましい
②大量投与により,パーキンソン症状の増悪→減量等処置
③気分高揚等が出現したとする報告があり,依存形成につながるおそれ→慎重に
➍眠気,調節障害,注意力・集中力・反射機能等の低下→運転不可
患者背景
〈合併・既往〉
①開放隅角緑内障(抗コリン作用で眼圧上昇し症状悪化)
②前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患(排尿障害が発現又は悪化)
③胃腸管に閉塞性疾患(腸管麻痺が発現又は悪化のおそれ)
④不整脈又は頻拍傾向(不整脈等の循環器系の副作用を起こすおそれ)
⑤てんかん(発作の誘因となるおそれ)
⑥高温環境(発汗抑制が起こり易い)
⑦動脈硬化性パーキンソン症候群(精神神経系の副作用が起こり易い)
⑧脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊(悪性症候群が起こり易い)
〈腎〉代謝・排泄機能低下,副作用が起こり易い 〈肝〉代謝・排泄機能低下,副作用が起こり易い
〈妊婦
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