適応
内
1重症筋無力症
2消化管機能低下のみられる以下の疾患:慢性胃炎,手術後及び分娩後の腸管麻痺,弛緩性便秘症
3手術後及び分娩後における排尿困難
注
1重症筋無力症,クラーレ剤(ツボクラリン)による遷延性呼吸抑制,消化管機能低下のみられる手術後及び分娩後の腸管麻痺,手術後及び分娩後における排尿困難
2非脱分極性筋弛緩薬の作用の拮抗
用法
内11回15~30mg 1日1~3回(増減) 231回5~15mg 1日1~3回(増減) 注11回0.25~1.0mg 1日1~3回 皮下注・筋注(増減) 21回0.5~2.0mg 緩徐に静注(増減) ►アトロピン硫酸塩水和物を静注により併用 注意注非脱分極性筋弛緩薬(ツボクラリン,パンクロニウム,ベクロニウム等)の作用拮抗に静注する場合は以下に注意
①投与は筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認後に行う
②特別な場合を除き5mgを超えて投与不可
③徐脈がある場合,本剤投与前にアトロピンを投与して脈拍を適度に増加させておく
④静注時は過度のコリン作動性反応を防止するため,通常,成人にはアトロピン硫酸塩水和物として1回0.25~1.0mgを静注により併用.尚,アトロピンは必要に応じ適宜増減
⑤更に血圧低下,徐脈,房室ブロック,心停止等が起こることがあるのでアトロピンとして1回0.5~1.0mgを入れた注射器をすぐに使えるようにしておく.これらの副作用が出現した場合はアトロピン等を追加投与
!警告
注非脱分極性筋弛緩薬の作用拮抗に本剤を静注するにあたっては,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤の作用及び使用法について熟知した医師のみが使用
禁忌
1)消化管又は尿路の器質的閉塞(蠕動運動亢進,また排尿筋収縮作用を有する)
2)過敏症
3)迷走神経緊張症(迷走神経興奮作用を有する)
4)脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)投与中
注意
〈基本〉
①時に筋無力症状の重篤