適応
激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法
1日20~120mg 分2(増減) ►初回量は10mgが望ましい
禁忌
1)重篤な呼吸抑制(呼吸抑制増強)
2)気管支喘息発作中(気道分泌妨害)
3)重篤な肝障害
4)慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制・循環不全増強)
5)痙攣状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)(脊髄の刺激効果が現れる)
6)急性アルコール中毒(呼吸抑制増強)
7)過敏症(本剤,アヘンアルカロイド)
8)出血性大腸炎〔腸管出血性大腸菌(O157等)・赤痢菌等の重篤な細菌性下痢では症状の悪化,治療期間の延長〕
9)ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内
相互
〈併用禁忌〉ナルメフェン塩酸塩水和物:離脱症状が現れる恐れ.又,効果が減弱する恐れ→緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合,患者毎に用量を漸増し,呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察.投与することが事前にわかる場合には,少なくとも1週間前にナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断(μオピオイド受容体拮抗作用により,作用を競合的に阻害) 〈併用注意〉
1)中枢神経抑制薬(フェノチアジン系,バルビツール酸系等),吸入麻酔薬,MAO阻害薬,三環系抗うつ薬,β遮断薬,アルコール:相加的抑制作用により呼吸抑制,低血圧,顕著な鎮静,昏睡
2)クマリン系抗凝血薬の作用増強
3)抗コリン作動性薬:麻痺性イレウスに至る重篤な便秘,尿貯留(相加的に抗コリン作用が増強)
4)ジドブジンの副作用を増強(グルクロン酸抱合が競合的に阻害され代謝が阻害)
5)ブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)で本剤に拮抗
飲食物表
注意
〈基本〉
①連用で薬物依存→慎重に
➋眠気,めまい→運転不可
③増量の場合は副作用に注意
〈適用上〉
➊噛まずに服用(徐放性)
➋不要となった場合には,病院又は薬局へ返却する等の処置を指導
患者背景
〈合併・既往〉
①細菌性
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